【秘技完全流出】リアルトレードにおける相殺決済の一部始終
INTRODUCTION
ただ・・・
土屋が下山のその言葉を理解するまでには少々時間を要していた。
究極にシンプルな手法だけにやはり奥は深い。
【4月7日:株価3745円・取引無し】【◯】3990
【◯】3900
【株価】3745円
【×】3660 ←3月31日に保有
【×】3507【4月8日:株価3625円・買い注文】【◯】3990円
【◯】3900円
【×】3660円 ←3月31日に保有
【◯】3625円 ←4月8日に保有
【×】3507円相殺決済は一朝一夕で身につく技術ではなかった。
しかし原理原則を理解できてしまえば、あとは練習することで誰もが身につけることが可能な技術だ。
そしてこの時、土屋は重要な何かを掴みかけていた。
【4月9日:株価3573円・決済】【◯】3990円
【◯】3900円
【×】3660円 ←4月9日決済(利益87,000円)
【◯】3625円 ←4月8日に保有
【株価】3573円
【×】3507円【4月10日:株価3574円・見送り】【◯】3990円
【◯】3900円
【◯】3625円 ←4月8日に保有
【株価】3574円
【×】3507円【4月11日:株価3525円・見送り】【◯】3990円
【◯】3900円
【◯】3625円 ←4月8日に保有
【株価】3525円
【×】3507円【4月14日:株価3467円・買い注文】【◯】3990円
【◯】3900円
【◯】3625円 ←4月8日に保有
【×】3507円
【◯】3467円 ←4月14日に保有【4月15日:株価3488円・決済】【◯】3990円
【◯】3900円
【◯】3625円 ←4月8日に保有
【×】3507円
【株価】3488円
【◯】3467円 ←4月15日決済(利益21,000円)【4月16日:株価3543円・見送り】【◯】3990円
【◯】3900円
【◯】3625円 ←4月8日に保有
【株価】3543円
【×】3507円【4月17日:株価3507円・見送り】【◯】3990円
【◯】3900円
【◯】3625円 ←4月8日に保有
【株価】3507円
【×】3507円【4月18日:株価3568円・見送り】【◯】3990円
【◯】3900円
【◯】3625円 ←4月8日に保有
【株価】3568円
【×】3507円【
4月21日:株価3525円・見送り】【◯】3990円
【◯】3900円
【◯】3625円 ←4月8日に保有
【株価】3525円
【×】3507円【4月22日:株価3612円・売り注文】【◯】3990円
【◯】3900円
【◯】3625円 ←4月8日に保有
【×】3612円 ←4月22日に保有
【×】3507円【4月23日:株価3704円・見送り】【◯】3990円
【◯】3900円
【株価】3704円
【◯】3625円 ←4月8日に保有
【×】3612円 ←4月22日に保有
【×】3507円【4月24日:株価3651円・見送り】【◯】3990円
【◯】3900円
【株価】3651円
【◯】3625円 ←4月8日に保有
【×】3612円 ←4月22日に保有
【×】3507円【4月25日:株価3712円・見送り】【◯】3990円
【◯】3900円
【株価】3712円
【◯】3625円 ←4月8日に保有
【×】3612円 ←4月22日に保有
【×】3507円【4月28日:株価3724円・決済】【◯】3990円
【◯】3900円
【株価】3724円
【◯】3625円 ←4月28日決済(利益99,000円)
【×】3612円 ←4月22日に保有
【×】3507円4月の最終日、30日の終値を下山が告げようとしたその瞬間、土屋の部屋にチャイムが鳴り響いた。
そう言い残して土屋は急いでリビングにあるインターフォンに向かった。
下山は、窓から東京の空と地上を眺めた。
下山が住むその部屋も高層階であり、高層階からの景色は見慣れているはずだったが、それでもやはりまた別の角度から見る東京の景色は格別だった。
ただ・・・その日の東京の空は濁っていた。
慌てた土屋の声が部屋に響いた。
下山の目の前に現れた土屋の顔は少し赤らみ、明らかに興奮していた。
そう言って土屋は玄関の扉を開けて外に出た。
するとその瞬間、とてつもない爆音が下山の耳を突いた。
土屋が発したのか、日高が発したのか、それとも人間の声ではないのか、それすらも区別がつかないような音だった。
しかしその現場に駆けつけた下山が見た光景はただの『狂気の沙汰』だった。
ついに下山が行うトレードの一部始終が明かされた。
精神的な苦痛を一切感じることなく悠々とトレードを行うその様が開示された。
「利益は攻めて攻めて獲得するもんや!」そう信じる土屋にとっては、見送りばかりのトレードが少々気に入らなかったが、それでも下山が利益をたらふく獲得していることは改めて認識することになった。
ただ・・・土屋の要求はとどまることを知らない。
次回、土屋は下山に対して
「これまで波乗りの手法を継承した人間が本当に稼いでいるのか証明しろ!」と要求し始める。
果たして下山はその要求に応えることができるのか・・・。そしてそんな最中、
2人の元に日高が訪れ運命の歯車が密かに狂い始める。