利益横領を企てる罪深き者に与えられた、株アカデミーという救いの手
INTRODUCTION
土屋の思惑を阻止するがごとく、下山に今、危険が迫っていた。
土屋は青ざめた。
土屋は決断をした。
そして電話は切れた。土屋はすぐに下山の高級タワーマンションへと向かい、20分程度で到着した。ほぼ同時に日高もそのマンションに到着した。別のボディガードを5名引き連れていた。
そして土屋、日高、そして5名のボディガードはそろってオートロックの自動扉を通過し、下山の部屋の前まで進んだ。
そして鍵を開けて一気に部屋へと流れ込んだ。
中にいた下山と、ボディガード3名は突然のことに、呆気にとられた。
そして明らかに気が動転していた。
ボディガードの宮下が何か言おうとしたが、言葉にならなかった。
『もうやめましょうよ!宮下さん!!!!』突然、宮下の仲間のボディガードが声をあげた。
『もうあがくのはやめましょうよ!
日高さん、申し訳ありません、認めます。
私たちは、下山様からデータを盗み出してやろうと思っていました。
下山様が持っている株トレードに関する、ありとあらゆるデータを盗もうと思い、そしてあらゆる手段を講じようとしていました。』宮下の目には涙がうっすらと浮かんでいた。
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解禁・株アカデミー
**************************************************************************結局下山は、土屋とボディーガードの面々とまた新宿の雑居ビルに移動し、下山は"株アカデミー"の概要を説明する羽目になった。
面倒だと言いながらも、目の前に困っている人間がいると、どうしても助けたくなってしまう人情深さが下山の良さだった。
土屋は、下山が話す内容を録音するために、ビデオカメラを三脚に設置して録画を開始した。
後で仲間の社長に聞かせるためだった。
一方、ボディーガードの宮下とその仲間たちは、全員本社にて謹慎処分を受けることとなった。
そしてまた再び、あの新宿の雑居ビルで厳粛な雰囲気の中、下山は土屋に株アカデミーの説明を始めた。
さっそく土屋の甲高い声が雑居ビルに響き渡っていた。
つづく・・・
ついに株アカデミーの存在が明かされ、そして下山がその具体的な内容を語り始めた。
株アカデミーは、下山が主催する"実在の株スクール”であり、その圧倒的な実績が評判を呼び、受講者はすでに2500名を超えていた。
・口座残高を2倍以上にできる手法をマスターできる
・無料特典として"シグナル配信サービス"が半永久的に提供される
・利益が出るまでサポートが継続されるという驚愕のサービス内容が解禁され、この時点ですでに"株で勝てない可能性"は、極限までゼロに近づいていた。
そして次回さらに、"株で勝てない可能性"を徹底的に排除するための、
常識を覆す株アカデミーの全カリキュラムがベールを脱ぐ。