【続々集結】下山の手法で圧倒的利益を稼ぎ出すスーパートレーダー達
INTRODUCTION
土屋の無茶な要望によって、水野さんへのインタビューが強制的に執行され、
そして水野さんの驚愕の利益が明かされようとしていた。
翌日・・・
水野さんは13時になる5分前に店に現れた。
水野さんは何か言葉を吐き出そうとして、一旦それを飲み込んだ。
少し涙ぐんでいるようにも見えた。
奥さんに迷惑をかけてしまった過去のことを思い出して、思うところがあったのかもしれない。
そして次の瞬間、意を決した水野さんは意外な真実を語り始めた。
多くのトレーダーが陥りがちな株取引の現実をさらけ出そうとしていた。
水野さんは、土屋からブラックのノートパソコンを手渡された。
パソコンはすでにWifiに繋がれた状態だった。
水野さんはブラウザを開き、証券会社のログインサイトを開いた。
そう言いながら必死にノートパソコンのキーボードを叩く水野さんの指は少し震えていた。
その後、3人は肉料理を堪能しながら株とは一切関係の無い歓談をし、店を後にした。
2人は声を合わせて、水野さんに感謝の言葉を伝えて別れた。
下山は早速4人に連絡を取った。
するとすぐに4人とも返事を返してくれた。
下山がいかに感謝されているのかということが見て取れた。
そして早速、2人目の教え子のインタビュー日程が組まれた。
その日もやはり前回同様、六本木の肉料理が有名なレストランでインタビューが行われた。
下山の教え子、明石さんが約束の時間ちょうどに現れた
相変わらず、聞きたいことをバンバン聞くところが土屋の悪いところでもあり、良いところでもあった。
水野さんの時とは異なり、明石さんのインタビューは不穏な空気で始まった。
下山には確固たる確信があった。
『波乗り投資法』に対する確固たる自信もあった。
それ故、手法を否定された時、下山は苛立ちを覚えることもある。
手法に対して懐疑的だった明石さんに対しては少なからず苛立ちを感じた。
「やりたくなければやらなくて良い」それが下山のスタンスだった。
しかし、明石さんには一切悪気は無かった。
ただただ投資の知識が無く、何を信じて良いのかわからない状態だったため、ある意味では下山の手法を心から信じられないことも仕方なかったのかもしれない。
ただ、そんな明石さんもやはり利益を獲得していた。次回、その圧倒的な利益額が明かされる・・・