"波乗り投資法"を疑い続けた男性が『7ヶ月で利益率22%』を達成して気づいた"投資の原理原則"
INTRODUCTION
そしてそんな折、土屋が単刀直入に聞いた。
「それだけ疑いながら取引をして、実際稼げたのか?」
「稼げたとしたらどの程度の利益を獲得したのか?」
今まさにその真実の数字を、明石さんが明かそうとしていた。
3人が座るテーブルに、前菜のサラダが運ばれてきていた。
しかし、下山が緊迫した空気を作り出していたため、誰もそのサラダに手をつけようとしなかった。
苛立ち気味の下山の声が、その場の空気をさらに重くする。
そう言いながら、下山は土屋から事前に受け取っていたブラックのノートパソコンを明石さんの前に出した。
そう言って明石さんはスムーズに証券会社のサイトを開き、ログインをした。
そして履歴のページを開き、2人に見せた。
その画面には、確かに
『222,531円』という利益が表示されていた。
明石さんは、少し気まずそうに、しかし嬉しそうに返事をした。
そしてようやく話がひと段落して土屋がサラダを食べ始めた。
つられて2人もサラダを食べた。
ここにきて、ようやく全員がサラダを食べ終えた。
そしてお皿が片付けられ、早々にメインの肉料理が運ばれてきた。
その後3人は雑談を交えながら、肉料理を堪能した。
そして時はあっという間に過ぎ、食事会を兼ねたインタビューは終盤を迎えた。
明石さんへのインタビューは、最初こそギスギスした雰囲気が流れていたが、和やかな雰囲気のままに終了した。
土屋はインタビューを重ねるごとに着実に学びを得ていた。
次のインタビューは夕方から六本木の老舗カフェで行われた。
下山と土屋は約束の15分前からスタンバイをして店内で待機していた。
そして16時を2分ほど回った頃、1人の男性が現れた。
下山がその男性に向かって声をかけた。
土屋は長瀬さんに手を差し出し、握手を求めた。
長瀬さんもそれに応えて、固い握手を交わした。
下山は店員を呼び注文をした。
店内は少し薄暗い照明で、禁煙席にもタバコの臭いが少し充満していた。
店内には退屈そうにスマホを操作している若い女性や、商談をしているサラリーマンなど、様々な人間がいたが、程よく客が入っている状態で、話しやすい雰囲気だった。
不意に長瀬さんが、小さく驚いた声を出した。
土屋がちょうど本題に入ろうとした時、長瀬さんが注文したコーヒーが運ばれてきたが、長瀬さんは店員の女性に軽く会釈をして気にせず話し続けた。
下山がふと思い出したように口を挟んだ。
利益、利益、利益、土屋は常に利益額が気になっていた。
利益獲得のプロセスがどうでも良いとは思っていなかったが、利益あってこそのプロセスだと思っていた。
そんな土屋が待ち望んだ、長瀬さんの利益額がついに公開される。
株で勝てることはあっても安定して勝ち続けることができなかった長瀬さんが、いかに安定収入を得られるようになったのか?
その全貌とともに。
さらには、"ファンダメンタルって何?"状態の投資ど素人トラック運転手でありながら、初年度から驚異の利益を獲得した男性が登場し、土屋の心を射抜く。
なぜ"波乗り投資法"を使う人間は、
これほどまでに簡単に利益を獲得することができるのか?その利益の裏に隠された株式投資の真理が次々とベールを脱ぐ。